思い出してみると

久しぶりに書きます。思い出していると段々書くのが嫌になり書くのを休んでいましたが、私と同じような病気になった方のためにも又思い出しながら書きます。

書く気になったのは、同じような病気で亡くなった方の奥さんがそんなに苦しかったのか、見た目には全然病人には見えなくただわがままばかり行っていると、相手にしなく冷たくしていたのが今後悔しています。葬式にいったときの言葉でした。うちでもそうですが、女房が私のやることに怒ってばかりでやはり相手にしてくれませんでしたが、毎日孫が学校の帰りに家に来て夕食をしてから一緒に遊んでいると息子夫婦のどちらか早く帰ってきたほうが孫を迎えに来ます。孫はiPadでゲームで遊びたいため、爺ちゃんこのゲームとって、今度このゲームと孫と遊んでいますが、女房はまったくチンプンカンプンで、たまに孫がお婆ちゃんこれどうやるのとiPadをもっていき聞きますが、自分がその中に入れないのでお菓子で2階へ行くと食べてもいいよと、お菓子で孫をツッテ孫を2階へ連れて行きますが、お菓子を食べるとまたすぐ下に来てiPadで遊ぶ、その内嫁に遊んでばかりで宿題もしないからといい、嫁も仕方が無いので孫にちゃんと宿題しないと遊んじゃだめと孫に言うモンですから、孫は学校から帰ってくると、ただいまといいすぐ2階へあがるようになりました。車を替えるときも私が乗れないとか、足が痺れて運転が出来なくなり何とかしようと、トライクに替えれば近所に恥ずかしいとか、そんなんですよと葬儀が終わったときにその奥さんに言いました。病気になったものしか分からないことで、他人から観れば病人に見えない。自宅療養より入院していたほうがストレスもたまらず体にはいいかもしれません。家族の支えが無ければ好くならないんじゃないかナーとよく思います。

iPadの予定表を見ながら思い出しながら書いていますが、手が痺れ始めたり・口内炎が酷くなったりしたのは退院してから3ヶ月目に先生から一度ペットを受けて今癌細胞がどうなっているか検査しましょう。といわれペットの検査を受ける。ペットとは体に放射能を当ててがん細胞が何処に・どの位の大きさで・いくつあるか調べる検査で朝ペットの検査できる検査場に行き、個別に看護師さんから症状について詳しく聞かれ、そのあとで検査場の先生がまた、今どういう状態ですかと看護師さんの記入した用紙を見ながら聞かれる。その後ロッカールームで裸になり備え付けの患者さんようの浴衣のすそが短いものに着替えると、注射をしてあとはマイクで青の線に沿って何番の部屋に入るよう指示されそこからは看護師さんも、先生も一切顔を合わさず、誰とも接触せず個室に入る。部屋にはリクライニングの椅子とテレビがあり、テレビを見ているとマイクでまた今度は黄色の線に沿ってランプが付いている部屋の前の椅子に座って待っているように指示される。待っていると頭から白衣を着た看護師さんがドアからこちらに来て下さい。(丁度今原子力発電所で作業をしている白いつなぎです)。CTとほとんど同じような機械です。ベッドに仰向きに寝てください。とマイクで指示され検査をします。頭の先から足の先まで何度もドームが往復して検査が終わります。終わるとまたマイクで線に沿って何番の部屋に入り指示があるまで部屋から出ないように指示をされる。検査前の部屋と違いがっしりした部屋でテレビを見ていると、またマイクでもう出てもいいです。ロッカールームで服を着て1階のロビーでお待ちください。受付と、症状を記入した看護師さんと先生以外誰とも接触せず検査が終わりロビーで待っていると受付の看護師さんが呼びに来て、支払いを済ませると封印した封筒を渡され通院している病院の先生に渡してくださいといわれ、また、今日は小学生以下の幼児と絶対接触しないよういわれ病院を出る。病院を出てからすぐに家に電話をして今日は孫を絶対にこさせるなと連絡して自宅に帰る。前の日の夜から食事なしで、朝食・昼食抜きで夕方自宅に帰る。体から放射能が出ているので子供と接触しないようにしてください。の言葉が原子力発電所の事故を見て半径何キロまで制限するのがよくわかる。次の日病院に行き先生に結果の封筒を渡すと、先生がよかったですねー、胸の癌が500円玉ぐらいが1円玉ぐらいに小さくなってきてます。肝臓と腎臓の間に米粒ぐらいの癌が新しく出来ていますが、臓器に付いていないのでいいでしょう。といわれホッとし自宅に帰る。今思うとそのあとから口内炎・手の痺れが出てきて2回目のペットの検査のあとから足の痺れがひどくなったような気がします。この2年半の間に3回ペットの検査をしました。結果今年の5月から抗がん剤治療しなくてもいいぐらい回復しましたが、副作用は悪くなるばかりです。先生に聞くともうそろそろ良くなってもイイぐらいだけど、2年間毎週抗がん剤を打ち続けてきたので、癌はなくなったが、いい細胞までなくなっているので時間がかかります。体から抗がん剤が抜けるまでの辛抱です。といわれてもう半年がたつが一向によくならなく、段々副作用が悪くなるようで、思い出しながら書いていますが、一瞬新聞の記事が頭をよぎりなかなか書く気分になれなくていましたが、私と同じように治療している方、またその家族の方に分かってもらえるよう、少しでもお役に立てるかなーと思いまた書きました。また書きます。よろしくお願いします。